愛国は「七十年代生まれ」の若い芸術家の中の優秀者。彼の最近の作品は知性的な作品が多い。彼の発想は「見せる」のではなく、「考えさせる」のである。画面を見ることと考えることとの間の「距離」の把握が難しい。これこそ愛国の狙ったところ。
愛国の最新の作品「牧羊犬」(英語名Dog or Sheep)、「渇」、「夏」などは、「真実的な虚無」を透析するのに更に進歩が見られた。これらの作品を見るときに、「羅生門」の物語に入ったように、色々な思索と連想ができる。これらの作品から出ている多岐な場面は作家がわざとかけた罠でもある。