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金属の変貌 - 近代日本の金工

佐倉市立美術館
終了しました
日本の金属工芸(金工)は、古来、主に宗教的な祭祀具や武具として発達してきましたが、開国により西洋から「美術」という概念がもたらされたことによって、はじめて「美術品」として位置づけられました。
明治時代末から大正時代には、金工家たちの間にも、新しい時代に即した「美術品」を創作しようとする気運が高まります。しかし、一般には金工をはじめとする工芸は、美術の一分野とはみなされていませんでした。このことは、明治40年に開設された官設の美術展覧会に、工芸部門が設置されなかったことに端的に表れています。
そこで、工芸家たちは、日本の古典的作例をはじめとするアジア諸地域の古美術を研究したり、西洋の芸術思潮を取り入れることにより、工芸のあり方を模索しました。その結果、昭和のはじめには、一般にも工芸は「美術品」としての認知を得ることになります。
本展では、そのような価値観の転換期に作家たちが試みた表現や、作品から読みとれる意識の変化を、金工に焦点を当てて紹介するものです。戦前の日本において工芸の本質にかかわる論議を巻き起こした、代表的作例を集めました。強い問題意識に支えられた作品は、現在の私達にも「工芸とは何か」という問いを投げかけてきます。

スケジュール

2004年11月20日(土)〜2004年12月24日(金)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館(12/28~1/4)
入場料一般800円、大・高生600円、中・小生400円
展覧会URLhttp://www.city.sakura.chiba.jp/museum/exhibition/kinkou.htm
会場佐倉市立美術館
http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
住所〒285-0023 千葉県佐倉市新町210
アクセス京成佐倉駅南口より徒歩8分、JR総武本線佐倉駅北口より徒歩20分、JR佐倉駅北口よりちばグリーンバス(京成佐倉駅行き、または田町車庫行き)「二番町」下車徒歩1分
電話番号043-485-7851
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