Masataka Hayakawa Galleryこのたびの常設展示では、駒形克哉作品にフォーカスを当てます。駒形克哉は1959年に東京に生まれ、ミラノ・ブレラ国立美術学校で学んだ後、インスタレーション、絵画、彫刻、切り紙細工など多様な作品を発表してきました。代表的な作品である切り紙細工のシリーズでは、「西洋と東洋」「生と死」「幻想と現実」といった相反する要素が相互に境界を浸食しあい、一つの時空を超えた小宇宙へと統合されているかのような、独自の作品世界を展開してきました。
今回は、従来の黒地に白の切り紙細工による作品群とは異なる、新しい二つのシリーズを展示します。一つは黒地に金の紙を用いたもので、硬質で彫刻的なたたずまいは、紙という素材を忘れさせるような独特の存在感を感じさせます。また、複数の白の層をレイヤードしたシリーズでは、白によってその大部分を覆われつつも常に最背面に意識される黒の存在が、触覚的ともいうべき新たな奥行きの感覚をもたらしており、複雑で多層的な視覚体験を生むものとなっています。
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