終了した展覧会・イベントです

オランダ・マニエリスム版画展

国立西洋美術館
終了しました
マニエリスムというのは、ルネサンスとバロックの間、より具体的には、ラファエッロの死(1520年)からアンニーバレ・カラッチやカラヴァッジョが活動を開始する16世紀末までの約半世紀にわたって続いた美術様式をさす言葉です。これはイタリアで生まれ、イタリアで展開した美術様式でしたが、16世紀半ば以降には全欧的な広がりを見せるようになります。フランスにおけるフォンテーヌブロー派の美術はこうして生まれたものでしたし、プラハのルドルフ2世の宮廷で開花した美術は、マニエリスムの精華として広く知られています。マニエリスムという言葉は、もともと、イタリア語の「マニエラ」"maniera" (英語の "manner" に相当する)に由来するものであったことからも想像されるように、これはイタリア盛期ルネサンスの表現形式を規範としながら、それを意図的に強調したり、場合によっては、歪曲したりしながら、人工性の強い精妙きわまりない表現を追究した美術でした。ある著名な美術史家がマニエリスムを「様式的な様式」と呼んだのは、まさに至言でしょう。自然主義とは対照的な虚構性に溢れた美術、それがマニエリスムだったのです。

スケジュール

2004年9月10日(金)〜2004年12月12日(日)

開館情報

時間
9:3017:30
金曜日・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌平日休館
年末年始休館
入場料[常設展] 一般 500円、大学生 250円、高校生以下及び18歳未満・65歳以上・障害者手帳提示と付き添い1名 無料、企画展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるものご提示ください)
展覧会URLhttp://www.nmwa.go.jp/
会場国立西洋美術館
https://www.nmwa.go.jp/
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR上野駅公園口より徒歩1分、京成線京成上野駅正面口より徒歩7分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)