今回の展覧会では2会期に分け、初期の「ベンヌバード」シリーズと「ヘカテ」シリーズの中から代表的な作品を選りすぐり構成展示いたします。
この2つのシリーズは、鋳造の際にブロンズを流し込むために設けられた湯道を使用することによって制作されています。湯道で結実する量魂の在り様を予め予測し、偶然性を内に孕んだ世界の始まりに立ち会う作家の試みは、物質そのものに触発されまた物質に働きかけていく触覚的想像力に他なりません。彫刻の不在が囁かれ、視覚優位となりつつある昨今の現代美術のなかにあって「彫刻なるものの存在」を問いかけ、量魂形成に意識的な黒川の初期シリーズで構成される本展は「もの」を「かたちづくる」ことによって現れてくる彫刻本来が持つ性向を改めて検証することになるでしょう。
Part I: ベンヌバード・シリーズ 2/8−26
Part II: ヘカテ・シリーズ 3/1−19
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