鴻池朋子『みみおに不時着』

ナディッフ アパート

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東京藝術大学日本画科を卒業後、玩具の企画デザイナーをへて、2000年、大型のペインティング作品を発表し現代美術家としてデビューした、鴻池朋子。鉛筆で丹念に描き出す繊細な絵画世界が新たな増殖を見せ始めたのは、2002年に平凡社「澁澤龍彦 ホラー・ドラコニア」シリーズの挿画を依頼されたのがきっかけです。澁澤龍彦の『狐媚記』と遭遇した鴻池は、澁澤ワールドに強烈にインスパイアされ、それまでにない性描写や時間軸を意識したファンタジー世界を完成させました。精神の深層に触れる表現へと昇華した鴻池の絵画は、現在挑戦している「4つの絵画から成り立つ"物語"」の、永遠に終わらない絵画の中に物語を閉じ込めるという構想に繋がっています。
今回NADiffで展開するのは、1997年に鉛筆アニメーション、2001年に絵本として発表した「みみお」の世界です。鴻池は、鉛筆で描いた原画を連続視したときの〈ザワッ〉と動く面白さに魅了されて鉛筆アニメーション『冬の最後の日』を作りました。「みみお」はそこに登場するキャラクターで、絵本では「みみお」がタイトルになりました。鴻池は「みみお」に、背景に溶け込んでしまう一つの素材のような役割を託しました。ふさふさの白い毛に覆われた小さな「みみお」は、季節が移ろう中で昆虫や動植物と戯れます。未成熟で無垢な『みみお』は、同時に、危うさや不気味さをはらんだ不可思議な存在と言えるでしょう。
『みみおに不時着』では、絵本『みみお』とアニメーション『冬の最後の日』の原画、インクジェットで出力した作品を展示するだけでなく、伸張いちじるしい鴻池朋子の手によるインスタレーションが、「みみお」に秘められた未知の世界を披露します。制作から4年をへた現在の鴻池がどのように「みみお」を表現するのか、NADiff にほんの束の間「みみお」が 不時着するこの機会は見逃せません。

メディア

スケジュール

2005年04月27日 ~ 2005年05月29日

アーティスト

鴻池朋子

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