泥小屋探訪 展 - 奈良・山の辺の道 -

LIXIL ギャラリー1 & 2

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このイベントは終了しました。

日本中のいたるところに、泥団子で壁をつくり、土を重ねた小屋がありました。畑の傍ら、母屋の脇に、あるいは集落の辻に。簡素なつくりの泥小屋は、用途にあわせ手ごろな大きさで点在していたものでした。
大和平野の東に連なるなだらかな山々の、その裾あたりを南北に長くのびる「山の辺の道」は、奈良に都がおかれたころに官道として開かれた道のひとつで、歴史に登場する日本最古の道です。
万葉文化の面影をとどめた風景が広がるこの一帯はまた、泥小屋や泥壁の宝庫で、泥土で仕立てた屋敷の壁や塀、作業小屋や納屋などを今も数多く目にすることができます。
このあたりは良質な土の地であり、世界遺産の寺社群の木造建築にも、第一級の土と左官の技で、壁や床や土塀がつくられてきました。近くに住み、現在まで連綿と続く造営や維持の担い手たちの技術は、住まいや小屋づくりに受け継がれ、子どもたちもみな泥団子を積んできました。大らかで素朴で簡素な泥壁は風化と補修を繰りかえし、風雨や強い陽射しの自然の力で時を刻み込みながら、ゆっくりと大地に戻っていきます。
泥小屋の、日だまりの温もりやしっとりと湿気を含んだ空気が、収穫の実りを守り、乾かし、熟成させてきました。いま、山の辺の道に残る土の光景を辿ると、泥がつくり出す建築の文化とその価値にあらためて気づきます。
開催にあたり、山の辺の道をご案内いただいた『月刊左官教室』編集長の小林澄夫氏、近隣在住の皆様をはじめとする関係の方々に多大なるご協力をいただきました。この場を借りましてあつく御礼申しあげます。

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スケジュール

2005年06月01日 ~ 2005年08月20日

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