伊達 伸明 展 -建築物ウクレレ化保存計画-

LIXIL ギャラリー1 & 2

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伊達さんの作品は、取り壊しの決まった建築の廃材の一部を使ってつくったウクレレです。老朽化が進んで思い出のたくさんある懐かしい建物を壊さなくてはならない時、その思い出の部分をほんのわずかでも保存できたらいいなとは多くの人が思うことですが、でも、なぜ伊達さんはウクレレにと考えたのでしょう?
ウクレレは音量もかたちも小さく軽くて、楽器の中でもコード5つを憶えればだいたいの曲は誰でも弾ける、親しみやすい楽器だったからです。家の一部を楽器にと発想するなんて、美術家とは、なんて洒落たことを考える人種なのでしょう。
伊達さんは自らの体験から「建築物ウクレレ化保存計画」を思いつきました。祖父の築100年の家を取り壊す時、幼少時に体をすりつけるようにして遊んだ思い出から、500枚の写真を撮影しましたが、そのいずれも電気のスイッチや扉の取手、座った時に正面に見えるトイレの壁といった、肌触りが思い出されるディテールだったと言います。「住人にとって建築とは、長年の肌感覚が積み重なって転写されたスクリーンのようなものなのかもしれない」。同時に、当時音の出る作品をつくっていたことが重なりました。
取り壊しが決まった家の方のお話を聞いて、材料部分を切り出します。やがて、新居が完成した頃にウクレレも届けられます。「楽器は器であり、演奏家、作曲家、所有者の思いが満ちて時に流れ出し音になる。そのあふれる思いに人は共鳴する。建物もまた生活や営みを容れて守ってきた器であり、『建築物ウクレレ化計画』とはその器のかたちを少しだけ変える作業にすぎない。だから自分の家のウクレレの音が一番いい音なのだと。」
今展では、9点(以下)のウクレレが出品されます。また初日アーティスト・トークでは、「通天閣歌謡劇場ウクレレ」と「扇町ミュージアムスクエアウクレレ」の演奏も行います。会期中1部展示替えもあるかもしれません。使い古され手に馴染んだ建材が、ウクレレとなって掌中に抱かれ、ポロンポロンと鳴る時、皆様にどんな情景が甦るでしょうか。

メディア

スケジュール

2005年11月01日 ~ 2005年11月28日

アーティスト

伊達伸明

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