終了した展覧会・イベントです

マックス・ヘッドルーム

ラディウムーレントゲンヴェルケ
終了しました

アーティスト

小川信治、カンノサカン、内海聖史
タイトルの「マックス・ヘッドルーム」は、駐車場などで頭上高制限を表す英語の表現で、80年代に人気を博したテレビシリーズのタイトルにも引っ掛けて、美術作品を鑑賞する際の「高さ」自体を、今回の展覧会のテーマといたしました。
小川信治は、1995年から、誰でもが知っている名画の一場面から登場人物を一人消し去り、残された人物とシーンだけで場面を成立させた「withoutyou」と呼ばれるシリーズの作品を制作して来ました。「私たちが信じて疑わないもの、普通だと確信しているものが既に異形のものへと変化し始めているという直観につき動かされて制作を始めた」と言う小川がかねてより制作のチャンスを狙っていたレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「洞窟の聖母」が、極めて伝統的な技法を用いながら、精緻な描写力をもっていよいよ完成、お披露目となります。
カンノサカンは、磨き挙げられた車体の表面を思わせる画面に、緻密で緊張感溢れる線を基調とした装飾を下書き無しで描き上げます。かつてジャズ・バンドでベース・ギターを演奏していた時代に大きな影響を受けたというマイルス・デイヴィスの、深い音とリズム感を反映させたペインティングによって、展示空間に音楽を響かせます。
内海聖史は、絵の具そのものの美しさが絵画の美しさを成立させると考え、色と色の関係性を表現する絵画を制作する若手アーティストです。また、空間における絵画とそれを観る鑑賞者との関係を重視し、展示空間に合わせたサイトスペシフィックな作品を制作しています。そのことは、「色彩の下」「頭上の色彩」など、これまでの作品タイトルにも表れています。
広さ22平方メートル、天井高2.5メートルというヴァイスフェルトの限られた空間の中で、3人のアーティストたちがどのような饗宴を繰り広げるか、また展示の高さで遊ぶという試みがどのような展示空間を現出させるかが見所です。

スケジュール

2005年10月7日(金)〜2005年10月27日(木)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
水曜日、木曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://roentgenwerke.com/works/maxheadroom/maxheadroom.html
会場ラディウムーレントゲンヴェルケ
住所〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
アクセスJR馬喰町駅より徒歩4分、JR・都営浅草線浅草橋駅より徒歩4分
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