さかもとゆり／とあるところとある

Gallery A

終了しました

アーティスト

さかもとゆり

2006年2月は、さかもとゆりの展覧会を開催致します。彼女の作品は、動物や植物などのモチーフを陶製の立体造形にし、それらを独自の視点で組み合わせたインスタレーションを行っています。作品「にくにくトントン」では、陶でできた可愛らしく親しみやすい牛や子豚たちをベッドの上に並べ、おもちゃのような包丁でそれらの胴体をトントンとスライスして遊んでもらうものでした。鑑賞者は第一印象のユーモラスで楽しい気分から相矛盾する行為を経て、まるで寓話のような無垢と残酷が同居する不思議な風景にうっかり同化してしまいます。新作では「わるものたいじの時間」というタイトルで「赤ずきんちゃん」に登場するオオカミのお腹を縫うという仕組みのインスタレーションを発表します。彼女の作品の多くは、共有できる楽観的なイメージの愉悦だけにとどまらず、造形・ストーリー・その質感を体感するコミュニケーションを通じて、作品と鑑賞者のあわいに生じる"変化していく関係性"が大切なテーマとなっています。こちらの空間では初個展となる今回は新作にあわせまして、近年のインスタレーション「すき　きらい」をギャラリーの2フロアにわたり展開し、さかもとの清新で強くストレートな思惟をたっぷりとご紹介します。

スケジュール

2006年2月18日(土)〜2006年2月26日(日)