終了した展覧会・イベントです

棚田康司展

ミヅマ・アクション
終了しました

アーティスト

棚田康司
ミヅマアートギャラリーでは2年ぶりの個展となる棚田康司展を開催いたします。棚田は木彫の人物像を制作することで知られていますが、近年になり、木にFRPやステンレスを組み合わせ、顔面にはマスクを纏ったスタイルから、異素材を使用しない一木造のダイナミックな彫像へと作風を一変させました。
本展は「水平線の少女」と名づけられた東西南北を表わす4体の少女像を中心に構成されます。このタイトルは、少女のもつ儚さや刹那的な美しさと、夕日や朝日といった大自然のもつ美しさには共通の美がある、という棚田の強い想いが込められています。少女特有の不安定さ、それゆえの純真さによって放たれる一瞬の輝き。棚田によって鮮明に捉えられたその姿は、壮大な自然とひとりひとりの人間との価値が変わることなく同等なのだということを私たちに教えてくれることでしょう。
2003年から始まった一木造のシリーズは悲しみや不安など感情を露にしたものが多く、厳しい現代社会に懸命に立ち向おうとする人間の姿が映し出された作品でした。しかし、本展の「水平線の少女」においては、いままでの作品に共通の悲痛さが消し去られ、私たちを見守るかのように静かに佇んでいるように見えます。また、彼女たちの纏う毛糸のパンツは、古来より人々がお地蔵の涎掛けを崇拝の意を込めて繕ったように、棚田もまたひとつひとつ編むことで少女たちへ敬意を表明しています。そしていつか像の毛糸が古び失われてしまったとしても、誰かがまたそれを編み、その想いがずっと継がれてゆくことを願っています。

スケジュール

2006年5月24日(水)〜2006年6月24日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.mizuma-art.co.jp/_archive/200605_tanada_j.html
会場ミヅマ・アクション
http://www.mizuma-art.co.jp/
住所〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル 2F
アクセス東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅5番出口より徒歩5分、JR飯田橋駅西口より徒歩8分、東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅B2a出口より徒歩8分
電話番号03-3268-2500
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します