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陶変異体

LIXIL ギャラリー 1 & 2
終了しました

アーティスト

吉村敏治
吉村さんの作品は陶や金属立体によるインスタレーションです。歯車、ロープ、プロペラ、バイオリン、釣鐘、天秤、白い手のかたちなどを、ちょっと謎めかして構成し、濃密で独特な雰囲気の迫力ある空間をつくり出します。重厚な金属や古い木材、大理石の質感がリアルに表現されていますが、金属だと思ったものが陶であったり、陶だと思ったものが既成の工業製品の一部であったりと、その境界は曖昧です。それは吉村さんの素材への逆説的な問いかけからきています。
吉村さんは未だ30代の若手作家ですが、大学で初めて陶という素材に出会い、そこに好きだった絵画やデザインの要素を加えて、陶板に絵を転写したり、工業製品の一部を付けたりして、現在のスタイルになりました。例えば、石や金属のイメージを持って土に触り始めても、そのイメージに似せてつくるのでなく、土の特徴を活かした石や金属になるのだと話します。石なのか土なのか、ひとめで答えがわかりそうなものはつくりださない吉村さんは、へそ曲がり屋さんのようですが、先入観や固定観念にとらわれないスタンスを大切にしています。ピエロ・デラ・フランチエスカやバルテュスをトレースした時期もあったというように、古い屋敷や蔵の扉を開けた瞬間に薫るような、古びた表情や懐かしいかたちが持つ妖しい魅力のある作品です。これまで京都を中心に選抜展などで受賞してきました。今展が吉村さんの2回目の東京での発表となります。

スケジュール

2006年5月1日(月)〜2006年5月29日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
水曜日
夏期・年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.inax.co.jp/Culture/2006_05/2_05yoshimura.html
会場LIXIL ギャラリー 1 & 2
http://www1.lixil.co.jp/gallery/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅6番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅A4出口より徒歩3分、JR山手線有楽町駅京葉口より徒歩7分
電話番号03-5250-6530
関連画像

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