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村上誠 「産土 - Ubusuna」

ニコンプラザ東京
終了しました

アーティスト

村上誠
遠州灘の砂防林を撮影したものである。
遠州灘の砂防林は、西は浜名湖の南岸から東は御前崎まで100kmほど連なっているが、奥行きは最大でも200mしかない。そのわずか200mの林を作者は行きつ戻りつしながら2年間撮影してきた。
産土という言葉がある。もともとは<産土>ではなく<産砂>だったのではないかといわれている。ヒトの誕生が浜と関わっていることは、神話の中にも浜辺に建てられた産屋の話として登場する。明治の頃まで日本各地に残っていた産屋には、必ず白いきれいな砂が敷かれていた。浜名湖の北岸にも美しい産屋が、一つだけ残っている。
砂防林はヒトが植林して造ったものだが、下草が生い茂ったところはヒトの侵入を拒む密林のようになっている。しかしそのようなところでも、ほんの少し枯れ葉や落ち葉を退ければ、すぐに白砂が顔を出す。
はるか以前にヒトは、進化の過程で海から浜を通って陸に上がってきた。浜は、ヒトの誕生と深くかかわる“場”だが、同時に死の“場”でもある。ヒトは、このかりそめの森に自らの意思で迷い込んでゆく。海と陸のあいだで、ヒトの生と死が静かにくり返されている。カラー18点。

スケジュール

2006年6月20日(火)〜2006年6月26日(月)

開館情報

時間
10:3018:30
最終日は15:00まで
休館日
日曜日
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2006/06_shinjyuku-3.htm
会場ニコンプラザ東京
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/event.html
住所〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー 28F ニコンプラザ新宿内
アクセスJR新宿駅西口より徒歩10分
電話番号03-3344-0565
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