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井上廣子展「Inside Out」

アートフロントギャラリー
終了しました

アーティスト

井上廣子
大阪出身の井上廣子は1974-75年に沖縄で染織を学んで以来、ファブリック・アートの作家として活動してきました。しかし1995年の阪神淡路大震災で親族が被災した体験を機に、人間の生死の問題を直接作品に盛り込むようになりました。1998年に神戸・六甲アイランドでの「現代アート野外展」で、井上は架設住宅と同じ規格で組んだ鉄骨の中に4台のベッドを並べたインスタレーションを発表します。この作品「A Memory of Soul Ⅰ」は震災後5年を契機とした「震災と美術」展(兵庫県立近代美術館、2001年)にも出品され震災後の架設住宅での人々の生活(それまでのコミュニティの崩壊、多くの孤独死、自殺が起きた状況)に焦点をあて注目されました。 また、井上は97年に精神病院の内部と窓を撮影した写真によるインスタレーションを発表し、現在まで続く重要な作品テーマとなっています。病院の内と外、室内の内側からの視線と外側からの視線、その間にある窓ガラスは、内側(狂気)と外側(正気)を隔てている非常に曖昧な境界を象徴しているようでもあります。
井上は2005年度文化庁・文化交流使として、2005年1月より一年間、オーストリア、ウィーン市に滞在致しました。美術家として期間中、作品展・ワークショップ・レクチャー・オープンアトリエを実施。滞在中に6回作品展を行い、2005年10月から11月にはウイーン市郊外にあるオットー・ワグナー精神病院-ユーゲントシュテール・テアター(1907フランツ・ヨーゼフ皇帝設立)でも個展を開催しました。本展覧会では上記の個展開催までの経緯や滞在中の作品制作、国立ウイーン美術アカデミー、応用美術大学を中心に行ったワークショップ・レクチャーなどの活動報告を基点にし、井上が収集したオーストリアの現代美術や文化交流使としていかに日本文化をアピールしたのか、等が展示され、4月7日には北川フラム(アートディレクター、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター)とのギャラリートークによって作家自らによる報告が行われます。

スケジュール

2006年4月5日(水)〜2006年4月23日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日・祝日は11:00〜17:00
休館日
月曜日、火曜日
夏期・年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.artfront.co.jp/jp/hsg/afg02idx_2.html
会場アートフロントギャラリー
http://www.artfrontgallery.com/
住所〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
アクセス東急東横線代官山駅より徒歩3分、JR山手線・埼京線恵比寿駅西口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅4番出口より徒歩8分
電話番号03-3476-4869
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