ミヅマ・アクション山本昌男は写真を使ったインスタレーション作品の展示を行なうことで知られ、近年はアメリカを中心に世界各国で活動し、欧米では高い評価を受けている作家です。今回ミヅマアートギャラリーでは見慣れない謎のような「ゑ」という文字に象徴されるように、幻の写真家として噂されていた山本の写真展を展開いたします。
山本の撮る植物、空などの風景や人物は、それぞれが異なる独立した写真にもかかわらず、自然と繋がり合って、広大な世界を作り出しているように見えます。作品は終わることなく過去から未来へと、私たちの繰り返される日々の営みのように続いていくのです。
山本の写真はモノクロやセピア色を基調としおり、ときにカラーで現像されますが、どれもが淡くどこか懐かしく、まるで古いアルバムを見ているようです。山本個人の思い出のようでありながら、実は誰しもに共通する普遍的な世界がそこにはあります。そんな山本の象徴される作品の一つにアルミのケースに一枚の写真を収め、そこに樹脂を流し込んだものがありますが、私たちは自身の思い出と重ね合わせ、樹脂で包まれ消えることのない記憶を、そっと大切にしまっておきたい衝動に駆られてしまうのです。
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