ラディウムーレントゲンヴェルケカンノの作品に見られる繊細な筆致やリズミカルな線は、ジャズミュージシャンであったという経歴からおのずとその必然性やインプロビゼーション性が想起できます。近年カンノは、作品が持つ意味について言及しなくてはならなかったり、美術における意味を求めることから解放され、作品そのものや作家との相互作用だけで「美術の喜び」を見いだすことはできないか、という作家としての原点ともいえる地点に到達したと言います。0.5ミリにも満たない筆先で表現されている作品には、「美術の喜び」を意識する姿勢が新たに加筆されています。強烈な赤い背景が印象的だった以前の作品とは異なり、本展ではこれまで 数点しか作られていない、光の角度によって淡い桃色のきらめきがうっすらと放たれる白を地に用いた作品を発表の予定です。カンノが言及する「美術の喜び」がより強く感じられる展覧会になるでしょう。
2004年暮れのヴァイスフェルトでの初個展で鮮烈な脚光を浴びてから早や1年、今後もその筆先の動きはとどまるこころを知らず、国内のみならず海外においても、ますますの活躍が期待されるカンノサカンの新作展「シンクロ」。
また、展覧会初日の前日である3月31日(金)をプレビューとし、午後7時よりアーティストを囲みましてのオープニングパーティを開催致します。
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