終了した展覧会・イベントです

すずきたもつ展 ― 陶 芽吹くかたち ―

LIXIL ギャラリー 1 & 2
終了しました

アーティスト

すずきたもつ
すずきさんの作品は植物の芽吹く様をモノトーンで表わした陶のオブジェです。タイトル「春ニ想フ」シリーズは、長さ1m、枝先についた丸く膨らんだ実に若葉が数枚ずつ、今まさに芽吹いたように連なっている作品です。しかし、枝は化石のように白く乾き、葉は炭化したように黒色です。芽吹きや発芽と言えば、新緑あふれる瑞瑞しいイメージがありますが、すずきさんの新芽は、冷たい色や硬質な質感をまとい、火山灰をかぶったドライフラワーのような姿で、遠い春を夢想しているかのようです。これまでのすずきさんの作品は、骨のような枝、瓶のような球根や種子など、いずれも植物をモチーフにした幻想的なかたちが独特で、重く、いびつで曲々しく、迫力がありました。今回の新芽を表わした黒い楕円も、ひまわりの種のように狭い範囲に密集して、蟲が養分の詰まった種を突き破って出てきたような、ナマナマしさで強烈な印象を与えます。すずきさんは東京芸大大学院で陶芸を学び、卒業して6年になります。コンスタントに発表を続けながら、公募展でも数多くの入賞をしてきました。長い間表現方法の変わらなかったすずきさんですが、最近、前述の作品や陶の蝶を標本箱風に展示する、これまでとはまったく異なる作品が生まれ始めました。その経緯は自然に次のステージが登場してきたのだと語ります。すずきさんには、まだまだ見果てぬ作品がありそうです。
今展では「春ニ想フ」シリーズを用いて会場全体を使ったインスタレーションを行います。

スケジュール

2006年3月3日(金)〜2006年4月3日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
水曜日
夏期・年末年始休館
入場料無料
会場LIXIL ギャラリー 1 & 2
http://www1.lixil.co.jp/gallery/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅6番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅A4出口より徒歩3分、JR山手線有楽町駅京葉口より徒歩7分
電話番号03-5250-6530
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