ユカ ササハラギャラリー柳本明子(1979-)は、透明なビニールシートに毛糸で刺繍した作品を中心に制作しています。柳本は生活の一部に存在するアートとして「ドメスティックアート」を提案し、家庭や生まれ育った環境における何気ない日常のなかの、ごく当たり前のこととして意識されないものごとに注目してきました。材料や技法も家庭を連想させる刺繍をつかい、誰もがもつ原点、社会のはじまりとしての家庭に潜む核心を探ります。
今回の展覧会では、よく知っていたはずのところで全く予想していなかったことが起こる、親密さの中にあらわれた異質な距離感をテーマにした作品、およそ6点を展示します。柳本自身が体験した、ウソみたいな現実が一番身近なところでおこるというフィクションのようなノンフィクションの一場面は、透明なビニールシートに刺繍されることにより、作品を通して見える向こう側の日常をも作品へと取り込みながら、更なる物語を形成していきます。
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「Bekkering Family」2006 121x88cm
vinyl chloride, cotton, acrylic, wooden frame
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