アントワン・ダガタ 「SITUATIONS」

ラットホール・ギャラリー

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アントワン・ダガタは1961年、フランス・マルセイユに生まれ、ニューヨークのICP(国際写真センター)でナン・ゴールディンやラリー・クラークなどに写真を学んだ後、写真家としてのキャリアをスタートさせます。2001年に故郷マルセイユを撮影した『Home Town』でニエプス賞を受賞、2005年には『Insomnia』(不眠症)で第20回東川賞・海外作家賞を受賞しています。2004年よりマグナムに参加し、現在は準会員として定住地を持たず世界中を移動しながら活動しています。

荒い粒子にブレた残像、そして闇の混沌とした世界が写し出されたダガタの作品は、ダガタ自身が過ごした時間が刻まれたものです。夜の街、娼婦、麻薬中毒者、顔の見分けもつかない裸体、セックスするカップルなど、モノクロームやカラーで撮影されたイメージは、刹那的ゆえに美しく、どこか退廃的な匂いを感じさせます。意識的に自らの立ち位置を選ぶ事を拒否し、時としてファインダーを覗く事なくシャッターを切るその独自のスタイルは、撮影する側とされる側との境界線を曖昧にし、そのようにして生まれた意識と無意識、偶然と必然が重なり合う世界は、我々の目に強烈な印象を与えるとともに、ドキュメンタリーとは何かを問いかけます。“写真は嘘以外のなにものでもない。時間は操作され、空間は切り取られ、そして偽善と虚構の間で選択を強いられた偽りの伝達手段となる。”というダガタにとって、常に知らない場所、知らない世界の中に身を置き、自身を見失いながらも撮影をすることは、イメージが氾濫する現代社会へのアンチテーゼであり、あらゆるイデオロギーに対する最後の防御法でもあるのです。

状況主義者であるギー・ドゥボールの言葉からタイトルを引用した本展では、世界に対してラディカルかつ真摯に向き合うダガタの全貌を見て取る事が出来るでしょう。
近年では写真撮影と平行して映画制作も手がけ、昨年から今年にかけて東京の新宿・歌舞伎町で撮影したドキュメンタリー映画『AKAANA』(赤穴)が来年パリで公開を予定しています。本展ではその映画と関連して制作された新作を含め、現在まで発表した全ての作品から約230点を展示・販売します。 また展覧会に合わせ作家本人も来日し、カタログ『SITUATIONS』(4,800円 税込)もRAT HOLE より刊行いたします。

[画像: 「Vilnius, Lithuania」(2004)]

メディア

スケジュール

2007年12月14日 ~ 2008年02月01日

アーティスト

アントワン・ダガタ

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Reviews

9056363: (2008-01-25 at 02:01)

イメージの飼い馴らしへの執拗な抵抗~アントワン・ダガタ展を観て
http://blog.livedoor.jp/zamza363/?blog_id=547450

アントワン・ダガタ。さいきん耳にする機会の多い、このどこか風変わりな名前の持ち主は、ナン・ゴールディン、ラリー・クラークに学んだ、マグナム所属のフォトグラファー。・・・・・・

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