New York にある International Center of Photography 内のミュージアムショップで何気なく手に取った”SunPrint Kit”。 この出会いは、青と白の織りなす未知なる世界へと導いてくれる瞬間でした。
モチーフを、10センチ×10センチという小さな紙にのせて、日光の下に置く。光を浴びた青はますます青くなるのと対照的に、モチーフの輝きを保つかのように浮き出てくる白。その青と白で、見たものを素直に伝える......そんな力が小さな作品たちにあるのを祈りながら、ひとつひとつ作っていきました。
*”SunPrint Kit”= 米国 Lawrence Hall of Science 製日光写真キット。
キットに入っている青い紙の上に被写体を置き、紫外線(日光)に当て、露光後、色の変わった紙を水で洗い、乾かして仕上げます。紫外線の当たった部分は青く、被写体に遮られた部分は白く、紙の色が変わっていきます。