福井直子 「絵のある部屋」

LIXIL ギャラリー1 & 2

poster for 福井直子 「絵のある部屋」

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この作品はギャラリー全体を使ったインスタレーションです。画廊空間につくられるのは、入れ子状の部屋。壁紙もカーペットも、絵画や家具、観葉植物、すべて福井が描いた絵画です。キャンバス地に油彩やビーズ刺繍を用いて、同一トーンの淡い色彩で、陰影のないフラットな技法で描きます。ミントグリーンの壁紙、テラコッタ色のれんが、濃緑色の観葉植物、ペールピンクの窓。そして「絵のある部屋」の中の、絵に描かれているのは、ヨーロッパの大聖堂やモネの描く麦畑のような風景、あるいは飛行機から見た空や大地などで、一見して脈絡がなく不思議なイメージです。

見る者はその部屋に入ると、好きなもので満艦飾に飾ったドールハウスに紛れ込んでしまったような錯覚を覚えます。私たちは普通、平面作品を見る時には正面に立って対峙することが多いのですが、福井の作品では、床・壁・天井を作品に囲まれ、真昼のような明るさとトロピカルな甘い色彩に、異次元に取り込まれてしまったような強い体験をします。福井直子は今春、東京藝術大学大学院油画科を修了したばかりの若手作家です。展示に関しては、いつも自分の部屋の模様替えをするような感覚で臨んでいるために、展示可能なスペースすべてが作品となります。見る者はギャラリーという空間にある、作品という建物の中に出入りする体験を通して、感覚が何度か裏返されるような気分になります。また「部屋」には「ステージ」という意味も託していて、「ステージ」は宝箱を開ける時のような非日常の期待と喜びを象徴しています。クリスマス・ファンタジーの季節、ギャラリーを訪れて、もうひとつの部屋を体験して見てはいかがでしょうか。

アーティスト・トーク 2007年12月3日(月) 18:00~19:00

[画像:「絵のある部屋」(※部分)(2006年) キャンバス・油彩・ビーズ他 SPICAart展示風景 撮影/坂本阡弘]

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スケジュール

2007年12月03日 ~ 2007年12月26日

アーティスト

福井直子

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