埼玉県立近代美術館「いま何をしたいか、何が望みか」とよく聞かれますが、別に望みというようなものはありません。だがしいて言えば、「いのち」でしょうか。もっと生きたいことは生きたい。− 熊谷守一がこう語ったのは91歳のときです。1880年岐阜県に生まれた熊谷守一(くまがい・もりかず)は、その後97歳まで作品を描き続け、1977年にこの世を去りました。この画家は、身の回りにあるあたりまえのものを厳しく、また、いとおしむような優しいまなざしで観察しながら日々を送りました。
見つめ続けることから創り出された単純かつ絶対的な「かたち」と、持って生まれたまなざしが決定する「いろ」。このふたつを駆使し、守一は折々の風景や花や小さな生き物たちを描いたのです。こうして生まれた熊谷守一の世界は、今日もなお、みずみずしい生命のよろこびを私たちに伝えます。
この展覧会では、熊谷守一の没後30年を記念し、初期から晩年にいたる124点の油彩画に、日本画33点、書16点をあわせてご紹介いたします。
関連企画
-「獨樂−写真家・藤森 武がとらえた熊谷守一の世界」
日時:2月2日(土)〜3月23日(日)
会場:企画展示室(2階)
内容:晩年の熊谷守一と交流を深めた藤森武が撮影した写真25点を展示します。
費用:観覧料は「熊谷守一展」に含まれます。
-オープニング・トーク
日時:2月2日(土)13:00〜14:00
会場:企画展示室(2階)
講師:池田良平(天童市美術館学芸員、本展監修者)
費用:聴講は無料ですが、企画展観覧料が必要です。
-担当学芸員によるギャラリー・トーク
日時:2月16日(土)15:00〜15:30, 3月15日(土)15:00〜15:30
会場:企画展示室(2階)
内容:担当学芸員が、展覧会の見どころについてお話しします。
費用:聴講は無料ですが、企画展観覧料が必要です。
その他関連イベントについてはサイトをご覧ください。
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