坂田峰夫「FLOWER」

Time & Style "Existence"

poster for 坂田峰夫「FLOWER」

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一見すると端正なモノクロームの花の写真。が、しかし。何かがおかしい。違和感がある。それは、被写体を一旦フィルムに写し取り、そのフィルムに光を当てて印画紙に写し込む所謂私たちがよく見知っている昔から馴染みのある「写真」作品ではなく、直接モチーフに光をあて印画紙に写し込む手法を使った「写真」だからです。その手法は大別すると"フォトグラム"という手法ですが、より精緻を、より深みを、写真というより絵画と同じ意識で作品の完成度を追求した末に編み出された坂田のそれは、もはやフォトグラムという範疇からはみ出す手法となりました。モチーフの薄いところ(例えば花びらや葉の部分等)は光の透過がたやすいため感光した印画紙には(光量が多いので)黒く写し出される。逆に厚いところは(蕾や茎、葉の葉脈など)は光が透過しずらいので、印画紙は白いまま残りやすい。明るく写っているところは実は光量は少なく、暗く写っているところは光量が多い。表れた図柄は要するに光の反転した姿なのです。その反転した姿は不思議な発光感を湛えそこにたち表れている。
十年間撮り続けているモチーフ・花のゆるぎのない静謐な世界。近年発表を始めた知的遊戯ともいえるコンセプチュアルな作品。自然光が溢れ注ぐ開放感のある3Fには軽やかに楽しんで頂ければと、全く別の意識で作られた「花」の作品が展示されます。

メディア

スケジュール

2007年08月17日 ~ 2007年09月30日

アーティスト

坂田峰夫

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