東郷青児 「昭和のアトリエ展」

損保ジャパン東郷青児美術館

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戦後、青児の描く女性像はデパートの壁やケーキの包装紙をいろどり、復興の活気に満ちた町に叙情的な気分をもたらしました。可憐な少女の横顔がそえられたカップや裁縫セットなどは、探せば今も家のどこかに見つかるかもしれません。

人々を魅了したこの女性像のスタイルを青児が完成させたのは昭和初期でした。それまでは未来派やダダなどの前衛運動に傾倒していましたが、フランス滞在中にルーヴル美術館の古典主義絵画や洗練されたパリジャンのライフスタイルに刺激をうけ、大きく作風を変えたのです。

しかし、その人気にもかかわらず、戦後の青児の画業についての分析は多くありません。甘くロマンティックな女性を描き続けた青児のスタイルは、二科会のリーダーを務めた政治的手腕とのギャップと相まって、進歩主義と芸術至上主義を標榜するモダニズムに準じた批評家たちを戸惑わせたからです。絵の中の女性達もみな長いまつ毛を伏せたまま、作者については多くを語りません。

本展は「昭和のアトリエ」と題し、青児が晩年に当館へ寄贈した作品群を中心に写真や遺品などを交え、青児の制作風景をクローズアップします。アトリエの写真や、制作途中の下絵、蔵書の一部などを通じて、スタイリッシュな女性像の背後にある青児の眼差しや、インスピレーションの源の一端をご紹介します。

[画像: 「蝶」(1969) 油彩]

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スケジュール

2007年12月01日 ~ 2007年12月26日

アーティスト

東郷青児

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