Art Trace Gallery架空の映画を仕立て上げ、そのスチール写真を撮るというコンセプト"movie still"。
"movie still"シリーズの狙いは、例えば映画における、あるシーンとあるシーンとの間に垣間見ることの出来る、「センチメンタル」(それはとても言葉で説明のつかないような感情を全部ひっくるめたようなもの)を、無理矢理作り上げることにあると思う。そしてこのシリーズは、多くはフィクションとして語られる映画のフィクションという荒唐無稽さをはらみ、シーンを綴っていくことで「物語」の在り方への考察も含まれる。
今回の展示では2つのシリーズから抽出した写真作品、そのシリーズの全貌を見渡せるポートフォリオを展示する。"movie still"の各シリーズは2冊程度のファイルにまとめられ、その基となる架空の映画のストーリープロットとともにプレゼンテーションされる。今回展示する2つのシリーズの概要は"movie still" 「POPSTAR」 2006年(一人の男のもとに届く白紙の手紙と、その手紙にまつわる物語)と"movie still"「作家の死(入れ子状)」 2007年(イトーが執筆中の小説の中で主人公の画家は不可解な死を遂げる。それを描くイトー自身も何者かに殺される)。「何者か」はわかりきったことだが、中田寛也自身なのである。
オープニングパーティー: 5月1日(火)18:00~
【画像: "movie still"「作家の死(入れ子状)」より 2007年、C-プリント 356x432mm】
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