東京日仏学院アーティスト
ダニエル・ブディネ、マルセル・ボヴィ、ドゥニーズ・コロン、アンドレ・ケルテス、フランソワ・コラー、ロジェ・パリー、ルネ-ジャック、ブリュノ・レキヤール
この展覧会は、パリの都市空間の問題を扱っている。様々な写真家の作品に接し、彼等の作品を再発見できる良い機会でもある。実際、写真家達は皆パリを生活の場とし、視覚的創意のための尽きることの無い素材であるパリを歩き、注意深く見つめ、作り上げる。昼も夜も、彼等はパリを逍遥し、思いがけない発見、絵になるモチーフを求め、そこから自発的あるいは間接的に都市の詩学が生まれた。展示されているものは、ビル、記念碑、路地、地区、広場、大通りと言った都市空間に対する写真家の距離感、姿勢に重きが置かれ、20世紀におけるひとつのパリの断片的且つ主観的な地図を描き出している。
出品作家達の仕事は、パリを撮影されたひとつの物として提示し、且つ生きた有機体として感知させる。人によって構築された第二の自然である都会の空間は、ここでは変貌の連続として観察される。展示作品は日常の出来事、都市生活の様々な光景が関心の対象となっている。都市生活のリズム、サイクル、変化等、そこには個々人と都市環境との関係が読み取れる。状況を提示するこういった写真の中では、出来事と語りは留保された状態にあり、人物は主要なテーマとはならない。人物は形としてあるだけで、もっと広大な環境の構成要素であり、人物の身体はさらに大きな都市と言う身体の中にある。
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