ギャルリー・タイセイ昨年秋、ル・コルビュジエ(1887~1965)が設計した建築が竣工した、というニュースがかけめぐりました。ル・コルビュジエが最晩年に手がけていた宗教建築であるフィルミニ(フランス中部)のサン・ピエール教会は、ル・コルビュジエの没後、工事が中断していました。しかし、長年にわたってこの教会の完成を望む動きがあり、ついに工事が再開し、2006年に竣工しました。
本展は、新しくできあがったこの教会の姿を単にご紹介するのではなく、50年近い年月をかけて、完成にたどり着くまでのプロセスを追いながら、この教会の魅力をさぐります。全体のテーマを「光の軌跡」とし、図面、写真、模型などで展観することにより、ル・コルビュジエが作ろうとしたフィルミニの教会を詳解いたします。本展監修の千代章一郎先生(広島大学)は、長年にわたりル・コルビュジエとこの教会を研究されてきた第一人者です。
展示内容:
1.
24時間の太陽の軌跡、断面図面によって光の軌跡を紹介する
2.
垂直への道、プロジェクトの変容、ル・コルビュジエが手がけたプランとその後の修正と最終的なプラン、各段階における計画が比較できるような模型を5 点展示、図面、書簡、写真(廃墟のとき、工事中の様子、竣工写真)
3.
言語を絶する空間、光やポリクロミーの意味の変容、聖ソフィア寺院内部採光やロンシャンの礼拝堂、ラ・トゥーレット修道院の教会堂との比較
4.
建築のオーセンティシティについて、ル・コルビュジエによる最終イメージ、建築のオーセンティシティについての若干の考察
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