ギャラリー砂翁 & トモスラルフ・キッジェルの新作木版画「Monumental」のシリーズは、不思議な魅力で人の心をひきつける塔やエントツなどの高い建物がモチーフです。パゴダ、塔、記念碑など人間が造った日常を超えるもの。神秘的かつ物理的にも人々の上昇願望に応えるものとしての魅力を描いています。我々はさらに高く、高層ビルを建て、ロケットを打上げ、宇宙に衛星をおくっています。作家のタイ・バンコクのスタジオから見える寺院の塔や給水塔やエントツなどの巨大な建造物は、人類の発明の才を証明するものであり、同時に現代に於ける記念碑ともいえます。キッジェルは伝統的な木版画の手法で、これらの古代から現代に至る記念碑を、手彫りの木版を作り、和紙に水性インクで微妙な表現摺りあげています。東京の吉田版画アカデミーで学び、その後、京都や東京の美大で木版画の研究を重ね、大学院で学位を得たキッジェルは、現在バンコク在住でアジアと英国で広く作品を発表しています。ギャラリー砂翁での個展は、1977年、1999年、2001年についで4回目となります。
会場:ギャラリー砂翁(1F)
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