トーキョーアーツアンドスペース本郷TWS-Emergingは トーキョーワンダーサイト(TWS)の若手支援の一環で、トーキョーワンダーウォール(TWW)の入選者100名の中から希望者を募り、審査を経た後、TWS本郷にて個展を行う企画です。本年度は23名の若手アーティストの展示を行います。本年度第7回目となる今回は平林幸壽による「spiritual/popの彼岸へ」、小松正朋による「運命」、目黒礼子による「実験室」の3つの展示を開催いたします。
誰もが一見カワイイと思うゾウやキリンの形に作られたキャンバスの中を覗くと、そこにはカラフルに彩られたマンダラが描かれています。僧侶でもある平林幸壽の作品は欲望の渦の中で暮らす私たちを、日常のPOPな装いから浄土の世界へ導こうとする試みとなっています。
小松正朋は子どもが家の中の出来事を様々に思い巡らせて積み木を並べるプロセスを、そのままキャンバスに描きます。それは一見何気なく行われていることが脈々と続き、一つの積み木も偶然であるように見えますが、実は大きな流れを巡っていることを表しています。
目黒礼子の作品の血を予感させる赤い背景に詳細に描かれた実験器具、標本などのオブジェクト一つ一つは、人が神から触れることを許されていない領域へ踏み込むのを待ち受けているかのようです。目の手術を受けた体験をもとに描かれた新作シリーズ・視力検査は、赤の補色である緑が加わり、更なる強度をもって観客である私たちに向かってきます。
[画像: 目黒礼子 「視力検査」 (2007) キャンバス・油彩]
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