終了した展覧会・イベントです

阿部未奈子 + 大平龍一 + 成田義靖 「Landschaft」

ラディウムーレントゲンヴェルケ
終了しました

アーティスト

阿部未奈子、大平龍一、成田義靖
「風景」をテーマに2003年度から開催している企画展の第三弾です。単なる風景展とはちがい、作家が見ている風景の先に生み出される作品、またそれを介して風景を味わうという企画展です。今回の出展アーティストは3人ともヴァイスフェルトでの発表は初めての新進気鋭若手アーティストです。

阿部未奈子は、2004年に東京芸術大学院を終了したばかりのアーティストです。実際の風景写真にコピューター加工を施したものを元に、キャンバスに描いていきます。その制作行程は、傍らに流れ過ぎていく風景と交渉をかさね、自らの内に取り込んでいくかのようです。自分だけが知りうる風景は、深い記憶に満ち解釈に苦痛と同時に快楽を伴う素材だと作家は言います。シンプルな色調で構成されたペインティングの作品には、内情と風景を織り交ぜた、不思議な世界観があらわれます。

大平龍一は、現在東京芸術大学院の彫刻専科に在籍する木彫のアーティストです。彼の作品モチーフは一見木彫作品とはかけ離れ、また細部にいたる技術は想像をこえた領域に達しています。選ばれるモチーフは例えば生活の一片にある段ボール、それを日常の枠からためらいなく切り出します。なんでもない日常のモノはある種の神聖さをもつ存在へと転化します。今回展示するその精巧な「段ボール」をぜひご高覧下さい。

成田義靖は、2001年東京工芸大学を卒業後活動を続ける、夜の工事現場や建設物をモチーフにした写真作家です。彼が撮る写真には、感情を排した独特の冷ややかさを持つ風景が写り、何者もよせつけない完璧なクールな世界があります。一瞬観る者をつかむ色合いや残酷な視点のはかない魅力が、世界に多くある建築物を撮った写真との違いかもしれません。

オープニングパーティ:4月6日 19時から

スケジュール

2007年4月6日(金)〜2007年4月28日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
水曜日、木曜日
入場料無料
会場ラディウムーレントゲンヴェルケ
住所〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
アクセスJR馬喰町駅より徒歩4分、JR・都営浅草線浅草橋駅より徒歩4分
関連画像

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