ポール・ナイト + クリスチャン・ハグブロ + フィリップ・サマーツィス「無差別」

表参道画廊

終了しました

アーティスト

ポール・ナイト、クリスチャン・ハグブロム、フィリップ・サマーツィス

「無差別」はオーストラリア人写真家ポール・ナイト及びクリスチャン・ハグブロムによるカラー写真展である。会場では同じくオーストラリア出身の現代音楽家フィリップ・サマーツィスによるサウンド・インスタレーションも同時に行われる。

ポール・ナイトの人物写真はヒトという動物の最もエモーショナルになる瞬間を写真というタイムカプセルに閉じ込め、ポルノや広告写真に見られる過剰演出を一切はぎ取った赤裸々な「姿」を観る者に対峙させる。快楽と苦痛の境界線にあるこれら禁断の写真は「見たくない、でも見たい」という混沌とした感情に観る者を陥れる。

クリスチャン・ハグブロムは人工的アーバンな世界と自然界の境界にある「真空」、いわば文化と自然がもつれ合う「点」に固執し、それを作品としている。その荒廃した空間に置かれた登場人物達は一見平凡な仕草をしているが、そこには人間の恐怖感と欲望が自然の一部であるという事が示唆されている。

更にギャラリーで耳を澄ませるとそこには現代音楽家フィリップ・サマーツィスがこの冬東京にて作曲した「鉢植えのポリエステル製植物に捧げる小曲」が静かに流れている。

スケジュール

2007年2月26日(月)〜2007年3月3日(土)