陳若冰 「素描」

タグチファインアート

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陳若冰(チェン・ルオビン)は1970年中華人民共和国生まれ。杭州美術アカデミーで学んだ後、1991年に渡独、1998年にデュッセルドルフ美術アカデミー、G. グラウブナー教室を修了しました。2000年にはアーティスト・イン・レジデンス・プログラムで数ヶ月間、アメリカ・コネチカットのジョセフ・アンド・アニ・アルバース財団に滞在。現在はドイツ、デュッセルドルフと中国、杭州を拠点に制作活動を続けています。

陳若冰はアカデミー在学中から、単純な幾何学的形態を反復してキャンバスに不規則に描き、「地」と「図」を等価関係に置く絵画作品を制作してきました。これは彼が身につけた中国絵画の伝統と、現在そのなかで暮らす西欧近代とを作品のなかで統合しようとする試みです。奥行きを浅くした装飾的ともいえる絵画空間と水墨画を思わせるアクリル絵の具の微妙な滲み、画面内奥から作品外部に向かって溢れ出るかのような形而上学的な光、これらによって陳若冰は独特の魅力的な作品を生み出します。

15年におよぶドイツでの生活を経験した現在、ヨーロッパ文化のなかで制作する中国人画家というその基本的な立場こそ変わりませんが、陳若冰は中国絵画と西洋近代絵画の対立という構図を軽々と飛び超え、独自のスタイルを獲得しています。

2006年には上海美術館やケルンの Fuhrwerkswaage Kunstraum で個展を開催、また中国浙江省嘉興市に彼の作品と中国の古美術品のみを展示する陳若冰美術館が開館、また日本でも11月29日から12月24日まで資生堂ギャラリー(東京)でおこなわれた「素景」展に出品するなど、陳若冰の活動は国際的なものとなってきました。

2005年に続き3回目となるタグチファインアートでの展示は、アカデミー在学中から現在に至るまで陳が描きためてきた素描作品のみで構成する初めての試みとなります。これまで発表してきた鮮やかな色彩を重ねたキャンバス作品とは異なる、モノクロームの作品群です。墨やオイルスティックによって生み出される形態や空間に、中国伝統絵画や書を学んだ彼の制作の原点を見い出すことができます。

メディア

スケジュール

2007年01月20日 ~ 2007年02月24日

アーティスト

陳若冰

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