町田久美 「Snow Day」

西村画廊

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町田久美は1970年に群馬県高崎市に生まれ、1994年に多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業しました。キューピー人形や福助、招き猫といった日本情緒あふれるモチーフを和紙に墨で描いた作品の制作を続け、2004年西村画廊の「日本画二人展中村ケンゴ・町田久美」で作品を発表し、伝統的な「日本画」の枠組みにとらわれず自由な表現を切り開く作家として注目を集めました。町田の作品は、雲肌麻紙にくっきりと引かれた墨線と岩絵具や顔料によるミニマルな着色が特徴的です。一見勢いよく引かれたかのような墨線は、辛抱強く幾度も重ねられた細い線でつくられており、作品にしなやかで強靭な意志を加えています。描かれるモチーフが、縁起物などの日本的なものからより普遍的で多義的な広がりを持つものへと徐々に変化するに従い、線の精度が研ぎすまされ、独自の表現を深めていきます。その後2005年の西村画廊初個展や2006年東京都現代美術館で開催された「MOTアニュアル- No Border 「日本画」から「日本画」へ」展で、シンプルな画面から発される強烈な個性で話題を呼び、実力ある人気作家としての評判を定着させていきます。また国内での人気の一方で、2007年には香港でソヴリン・アジアン・アート・プライズを受賞し、国際的な評価も高まり、今年は美術館での初個展をドイツで開催するなど、活躍の幅をますます広げています。

この度の個展では、ケストナーゲゼルシャフトでの個展に出品した大作「雪の日」を含めた新作10点を発表します。
町田久美は自意識の葛藤や社会的な違和感、他人とのコミュニケーションの中に潜む不安など、無意識に誰もが経験しているとらえどころのない感覚の隙間を見事に記号化し、モチーフに描き出します。こちらに背を向けて、親密そうに寄り添う二人の人物の耳と耳がピアスで一つに繋がれている様子を描いた「ことほぎ」では、<親密さ-疎遠さ>や<不安-安心感>などの相反する両極の感情の混在を呈示します。その他「レンズ」(2007)や「とまり木」(2007)などこれまで以上に深みを増した町田独自の作品世界にご期待下さい。

また、6/28から8/24まで高崎市タワー美術館で「町田久美 ことばを超えて語る線」を開催しますので、併せてどうぞよろしくお願い致します。

[画像: 「雪の日」 (2008) sumi (blue), mineral pigments, pigments, color pencil, pencil on kumohada linen paper 194 x 162cm]

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スケジュール

2008年07月01日 ~ 2008年08月02日

アーティスト

町田久美

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