マイケル E.J.スタンレー「コトサヘク」

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hpgrp Gallery 東京にて
メディア: 写真

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hpgrp GALLERY東京では、日本を拠点に活動するアメリカ人写真家、マイケル E. J. スタンレー氏の新作展をご案内申し上げます。
「コトサヘク」、この聞き慣れない言葉は、「遠いかすかな音」という意味の古語で、それが転じて万葉集などで韓や百済(くだら)など言葉の通じない「外国」にかかる枕詞として用いられるようになりました。大学で考古学を専攻していたスタンレー氏は、1979年より日本に滞在し、雑誌やテレビといったメディア、ジャーナリズムの世界を通じて日本の歴史や文化を深く理解するようになりました。日本の各所に残る風景をより客観的に、また歴史的検証に基づいて撮影し、この国を理解、表現しようと試みるスタンレー氏の作品には、風景としての美しさはもちろん、モノクロの緊張感と豊かなトーンで捉えたモチーフを通じて、文化が歴史や時間の集積の上に成り立つ事を再認識させ、現代の日本から見れば「コトサヘク」な世界であるかつてのこの国の風景を蘇らせます。
真実を写す「写真」、photo(光)でgraph(描く)するphotograph(写真)、日本語と英語の写真という言葉には、根本的な認識の違いがありますが、どちらも的確にその機能を言い表しています。現存する風景を素材とし、歴史という光で日本の原風景を写し出すスタンレー氏の手法は、「写真」と「Photograph」という概念を見事に体現しています。
移動手段やインターネットの発達に伴い、世界の距離がますます近くなる今日、即物的なグローバリズムの影で忘れられた、遠くの、微かな声を聞き取ろうと耳を傾ける時間。作品の中に息づく雄大な時間の流れと、いにしえの原風景をぜひこの機会にご高覧ください。

hpgrp GALLERY TOKYO ディレクター 戸塚憲太郎

スケジュール

2008年09月05日 ~ 2008年09月28日

オープニングパーティー 2008年09月05日19:00 から 21:00 まで

コメント

ocojo: (2008-09-21 at 04:09)

「コトサヘク」というきれいな単語に惹かれて,
裏道の小さなギャラリーの階段をのぼったけれど,
少し,違ったかもしれない。
というのも,
歴史と云うにはずいぶん今の世界だし,
事実と云うにはあまりにフェイクだから,
歴史博物館とかを見ている気分なのかもしれません。
でも,白黒で荒めの写真たちにかぶさるアクリルの艶は,
結構気に入りました。

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