MOTT Gallery「ジーニアス・フィールド」は、現代美術の文脈において“ミクストメディア(mixed media)”と表記されうる表現方法に焦点をあてた展覧会の試みです。
この展覧会で見ることのできる作品は、それぞれが作者のより日常的な感覚-個人の記憶と身体に纏う習慣-によって選ばれた素材から制作されています。関口の作品における新聞紙とガムテープ、久保田の作品における和紙と線香は、伝統に対するアンチテーゼという思考からではなく、より穏やかで豊かな感性からそれぞれと触れあっています。二人はミクストメディアとしての歴史的到達点ではなく、日々の生活、ひろくは人生の巡り合わせの多様さから作品を制作しているといえます。そこからは、若い世代のもつ、新しい世界との繋がり方が見てとれるようです。「ジーニアス・フィールド」とは、鑑賞者として二人の作品を見たとき、多様な領域を自由に横断するその創造力が、人々に明るく豊潤なイメージを与えるという実感から生まれた言葉です。
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