足利市立美術館高木勇次(1911-99)は足利市栄町に生まれました。15歳で上京し、岡谷鋼機商店に勤務。鉄鋼販売に従事するかたわら絵を志し、春陽会洋画研究所に通いました。研究所では同郷の原田平治郎とともに学んでいます。初期の作品には職場を題材にしたものが多く見受けられ、同僚や会社のビルの窓から眺めた風景などが若々しい感性により力強く表現されています。二十歳で春陽会に初入選以来同会に出品を重ね、1939年春陽会賞を受賞、翌年会友に、56年には会員に推挙されました。また、高木は、戦後間もない足利において大山魯牛、原田平治郎らとともに秋光会を主宰、地域の文化振興に貢献しました。なお、高木の妹、ハナは若くして世を去りますが、画家・長谷川沼田居(しょうでんきょ)の妻でした。その縁もあって高木は沼田居を支援し続けました。
本展は、ご遺族の協力をえて、初期から晩年までの油彩・水彩・素描を展覧する初の回顧展です。特に初期の作品は今までほとんど紹介されていませんでした。戦争による疎開のおり、主要な作品は木枠から外され巻かれた状態で郷里に運ばれ、長い間、広げることなく保管されていたためです。この度の調査により70点余りの戦前・線中期作品を発見することができました。これらの中には会友に推挙された前後の作品も含まれています。今回修復を終えた初期作品を含むおよそ130点により知られざる画家の全貌に迫ります。
関連プログラム
-対談「高木勇次を語る」
高木設氏 (高木勇次・次男) x 原田和泉氏 (原田平治郎・次男/春陽会会員)
日時:2月3日(日) 14:00-
会場:足利市立美術館多目的ホール
定員:100名
要電話予約Tel: 0284-43-3131(受付先着順)
参加無料
※展覧会観覧の場合は観覧料が必要となります。
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