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「POST COITUM (omne animal triste)」展

MHT 東京 (マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック)
終了しました

アーティスト

荏開津広、ミスラ・リブセカル、松原慈、セバスチャン・マイヤー、ラジャン・メータ、フロラン・メン、ミッケ・トースビー、ヴァランタン
時代の鏡ともいえるメディアは、今日、ますますセクシュアリティとその表現に集中するように思える。
文脈とは切り離されて、魅力的で刺激的な側面のみが使用され、セクシュアリティ表現の限界とタブーは、ほぼ完全に消滅したかの様相だ。 ポルノグラフィやエロティシズムが最近まで、ごく限られた製作者がもつ特権であったのに対し、何世紀にもわたって、性的行為そのものを見せたり喚起させることすらなく、ヌーディティを表現してきた芸術家は、あらゆるメディアを通して性の投入された事柄を扱い始めている。社会は、およそ度を超えたセクシュアリティの描写を容認し、無節制なパブリシストに対しての方が、アーティストやインテリに対してよりもずっと寛大であったりする。

本展覧会で扱うテーマは、行為そのものではなく、むしろそのあとに押し寄せる劇的な余波の方にある。ラテン語の古い諺「post coitum omne animal triste est (all animals are sad after sex)」は、性行為のあとのノスタルジアを思わせる。これは、芸術家が創作のあとに感じる疑心にも似た感情だ。単に愛や性の問題なのではない。もっと重要なのは、ジョルジュ・バタイユが「小さな死」と呼んだ恍惚感に続いて現れる、憂鬱な哀悼の念、秘められた寂しさを問うことなのである。

表面的で身体的なレベルにとどまることなく、セクシュアリティについてどう話すのか。ラテン語の諺で表現されている、儚い生理的ノスタルジアは、この展覧会の背景に流れるストーリーである。

7人の若い芸術家は、この古い言い回しにそれぞれ個人的解釈を与えるとともに、ポスト・ディオニュソス的な苦悩の普遍性を扱っている。

スケジュール

2008年1月26日(土)〜2008年2月8日(金)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開場時間:12:00-19:00
入場料無料
会場MHT 東京 (マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック)
https://mariehelenedetaillac.com/
住所〒107-0061 東京都港区北青山3-7-9
アクセス東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線表参道駅B2出口より徒歩2分
電話番号03-5468-2703
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