メルシャン軽井沢美術館ル・コルビュジエ(1887〜1965)はスイスに生まれ、後にパリに出て画家として、そして建築家として旺盛な活動を展開しました。今年、フランス政府は20世紀建築におけるル・コルビュジエの傑出した業績を顕彰するため、ユネスコの世界遺産への登録を申請しました。彼の代表作であるサヴォア邸やロンシャンの礼拝堂の他に、日本の国立西洋美術館など、合計22件の建築物と都市計画が一括で登録の推薦を受けました。本展では、彼が精魂を傾けた仕事の足跡を、世界遺産に申請された22件の建築物を中心に、模型、写真、映像などにより振り返ります。特に今回は建築内部での光の効果に焦点を当て、ル・コルビュジエの建築における光の扱い方がいかに繊細で独創性に富んでいるかを検証いたします。
ル・コルビュジエは建築家のみならず画家としても活動しました。キュビスムを批判的に継承したピュリスム(純粋主義)を唱え、やがて、たくましい女性の姿や、シンボリックなモチーフの絵画を描くようになります。今回の展示では、こうした絵画や彫刻作品、タピスリーを通して、彼の造形精神においては、美術作品と建築が本質的なところで連動し、同一のものであることが、ご理解いただけることでしょう。
[画像: ロンシャンの礼拝堂]
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