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「美術家たちの南洋群島」展

町田市立国際版画美術館
終了しました

アーティスト

土方久功、杉浦佐助、儀間比呂志、赤松俊子、川端龍子
サイパンやパラオなど、今ではトロピカル・リゾートで人気の高いミクロネシアの島々に、大正から昭和初期にかけて、多くの日本人画家や彫刻家が訪れました。本展覧会はそうした美術家たちの作品を展示し、南洋の地で触発された表現の特質や、日本人の南への志向と美術や文化の形成との関わりなどについて探るものです。日本は明治になると、「南進論」のかけ声とともにミクロネシアへと進出を開始します。やがてその広い海域を「南洋群島」と呼び、第一次世界大戦勃発と同時に占領、1921年には国際連盟の承認を得て統治し始めました。こうした南洋の島に、ゴーギャンのように文明からの解放を求めて、あるいは民族誌学的関心などから、多くの日本の画家や彫刻家が訪れています。またその地での偶然の出逢いから美術を学び、造形作家となった者たちがいました。そのような人たちの中には、文明のありようとしての「南の問題」を真に自分の「生」の問題として抱え込みながら生きた者がいたといえるでしょう。この展覧会によって「南洋群島」で着想を得た知られざる日本の近代美術が明らかになり、それらの作品が異彩を放ちながらも、この時代特有の精神性を表現していることに気づくことでしょう。また画家や彫刻家たちの「南洋群島」行の背景にある南進の歴史やコロニアリズム、戦争の問題、さらに「南」へと向かう日本人の感覚や文化について再考する機会を提供することになると考えます。

関連イベント等、詳細については、展覧会ウェブサイトをご覧下さい。

[画像: 土方久功 「クロトンの娘」 (1972)]

スケジュール

2008年4月12日(土)〜2008年6月22日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は17:30まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
5月5日(月)は開館、5月7日(水)は休館
入場料一般 800円、大高生 600円、65歳以上 400円、中学生以下無料、初日(4月12日)と開館記念日(4月19日)は無料
展覧会URLhttp://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten03/index.html
会場町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/
住所〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
アクセスJR横浜線町田駅ターミナル口より徒歩12分、小田急線町田駅東口より徒歩15分、小田急線町田駅西口より神奈川中央交通バス「高ヶ坂センター前」より徒歩7分
電話番号042-726-2771
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