「所蔵品展小特集:中村光哉」

横須賀美術館

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所蔵品のなかから、横須賀市とゆかりの深い染色家・中村光哉(1922-2002)の作品をご紹介いたします。友禅の人間国宝・中村勝馬の長男として生まれた中村光哉は、東京美術学校で日本画を修めたのち、父に染色を学び、戦後、染色家としてデビューしました。はじめ、ろうけつ染によって自らの表現を探っていましたが、やがて、友禅の技法に回帰し、1984年に三浦半島の西海岸に居を移してからは、佐島や長井の港の風景に取材した作品をたくさん制作しました。
友禅染とは、筒に入れた糊を細くしぼり出して、布の表面に描いた後、染料を刷毛で直接布に刷り込み、色をつけてゆく染色技法です。糊で描かれた部分には染料がしみこまないため、糊を洗い落とすと、細い線となって残るのです。
中村は、こうして生み出される繊細な線を活かして、船体の微妙なカーブや、ゆったりと張られたロープ、複雑にからみあう魚網を描き出しました。また、沈む太陽を迎え入れる西の海の、時々刻々とうつりかわる光を、上品で調和のとれた色彩、ときには金箔や銀箔を用いて大胆に表現しています。
わたしたちがふだん見慣れているものにも、それぞれの美しさがひそんでいます。中村光哉の友禅作品は、そのことをあらためて教えてくれているようです。今回の所蔵品展では、友禅作品16点、創作の基礎となった三浦半島の風景スケッチ16点を、前後期に分けて展示いたします。

メディア

スケジュール

2008年07月05日 ~ 2008年09月28日

アーティスト

中村光哉

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