多摩美術大学美術館加山又造(一九二七〜二〇〇四)は西陣の図案師を父として生まれ、幼少期より大勢の画工の間で美しく彩られる図案や文様を眺めながら絵を描き始めました。十代のはじめには既に画才を開花させていましたが、伝統に縛られる京都画壇で画家になる道を選ばず、敢えて東京美術学校(現在の東京藝術大学)に進学します。伝統の昇華を典範とする京都画壇の空気において日本画の系譜を強く意識する環境にあればこそ、その一方で希求したものは「新しい風」だったのでした。
伝統への意識と新しさを求める意志を作品に表現した加山又造の世界。制作は日本画のみならず、本職をも凌ぐと言われる銅版画に始まり、リトグラフや木版画については素晴らしい刷り師とのコラボレーションを見せました。
本展では、加山又造の制作を[装飾][版画][陶芸][絵画]に区分し、多角的にその魅力に迫ります。これまで公開されることの少なかった下絵やスケッチなどの資料と共に加山又造の知られざる世界を紹介します。
トークイベント
-9月28日(日)13:00
「加山又造のリトグラフを語る」
講師:木村希八
-10月11日(土) 14:00
「父—作家としての加山又造」
講師:加山哲也(陶芸家)・加山英利子(画家)
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