今展のタイトルである「デファクトスタンダード(de facto standard)」とは定められた規格に対し「事実上の標準」を指す経済用語です。指江の描く対象は、ある時代にデファクトスタンダードであったものですが、今日それらは現代の標準とは程遠く、さりとて博物館で展示されるほど貴重ともされていません。また一見自由に見える現代美術においてもデファクトスタンダードは存在するのではないでしょうか。その中において指江の制作技法も、あえて中央から離れた金沢で制作を続けることも、デファクトスタンダードから距離を置き世界を客観的に見つめるための真摯な姿勢として、そのまま作品に通じるものです。
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