ギャラリードゥポワソンこの度、ギャラリー ドゥポワソンでは第3回目となる薗部悦子の個展を開催致します。薗部悦子は東京を拠点に、オランダ、ドイツ、ベルギー、イギリス、アメリカ等、国際的な展覧会に数多く参加し、日本のコンテンポラリージュエリー界を代表する作家として国内外で高い評価を得ています。
薗部悦子のジュエリーは、天然石と貴金属の魅力を最大限に引き出すミニマムで構築的なデザインを特徴としています。シンプルな中にアイディアが隠された遊び心のある形は、素材を熟知し、ジュエリーの構造そのものを一から考え作り上げることから導かれます。定番として作っている爪を使わずに石留めをしたリングなど、構造がデザインに直結し、潔い形体を生み出しています。しかし、声高に技巧を主張し過ぎることはなく、洗練された華やかさが身に付ける人を引き立てます。また、一点一点デザインを起こしてからオリジナルカットを施す半貴石や純度の高いゴールドといった上質な素材と丁寧な手仕事は、薗部のジュエリーになくてはならない要素です。
今回発表する新作では、既成概念にとらわれない実験的な試みで新しい境地を開いています。小さな箱に包まれた美しいゼリーのようなブローチは、表面が水晶の結晶状になったメノウを平たくカット、そのピースをフレームの中に並べ金線で留めています。半透明の水晶を通して透けて見えるメノウのスモーキーで柔らかな色調は、いわゆる宝飾品の価値観とは異なる独自の感性で見出した石の魅力を伝えています。また、ボックスの中に不揃いな赤系グラデーションの裸石が並んだユニークなブローチは、宝石の流通過程で目にするルースケースをそのまま再現したもので、もはや石を加工することなくこのままの姿が美しいのではという発想の転換から生まれました。そのほか、おおぶりな石をゴールドの線材でフレーミングしたリングのシリーズや、パールの一粒一粒を貝のように二枚のゴールドで包み込んだパーツを連ねたネックレスなど、他に類を見ない独創的なジュエリーが約40点発表されます。
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