アートガイア・ミュージアム東京文明社会の残滓とも言うべきゴミ。日本でもようやく再資源化が進み始めた昨今だが、不要になったモノをアートにするアクションがあるのをご存知だろうか。「RECYCL'art(リサイクラート)」は、株式会社イグフィコーポレーションがNPO法人グローバル・スポーツ・アライアンスの理念に基づいて2001年にスタートさせたプロジェクト。使用済みのスポーツ用品をアートに変身させ、次世代まで大切に残そうというものだ。
2005年に開催されたスポーツサミットにおいては、RECYCL'art作品が広く公募され、様々なアーティストによる再生芸術が集まった。その中でも異彩を放っていたのが、ここで紹介する久保田毅楽氏の作品だった。アスリートたちの愛用品は、久保田氏の感性により芸術へと転生。その作品は、久保田毅楽というアーティストの自然への優しい視線から生まれたものだ。
久保田氏の作品にはスポーツ用品のみならず、家庭から出るゴミも使われる。中には、コーヒーや紅茶の出がらしといった生ゴミまで使われる。彼は自分の生活を通して、常にその裏側にある自然破壊という側面を見つめている。だからこそ、単に廃材を再利用したアート作品とは一線を画す、迫力や凄みがそこに存在する。
再資源化とは別なベクトルのリサイクル。RECYCL'artは新しい再生の方法として、人に新たな潤いを与えてくれるかもしれない。
まだコメントはありません