ナオミ・フィッシャー 「ライン・イン・ザ・サンド」

小山登美夫ギャラリー

poster for ナオミ・フィッシャー 「ライン・イン・ザ・サンド」

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ナオミ・フィッシャーは、セクシャルな扮装の女性が大自然の中でポーズをとっている写真作品・ドローイング作品で知られています。フィッシャーの作品に登場する「貴婦人」(“ladies”)は最新のファッションを身にまとい、性的魅力を存分に備えつつも、一種の暴力性を感じさせます。ナイフや剣を見せびらかすフィッシャーの「貴婦人」たちは、時に女性的魅力を目的達成のために利用することを厭わない、現代のタフなヒロイン像 - ゲーム「トゥームレイダー」シリーズの女主人公ララ・クロフト、ミュージシャンのグウェン・ステファニーなど- を彷彿とさせます。歴史をさかのぼれば、ギリシア神話のメーデイアや旧約聖書のユディト、新約聖書に登場するヘロディアの娘(サロメ)、そして「ファム・ファタル」と謳われた女性たちにもその原型を見出すことができるでしょう。まぶしいルビー色や輝くような緋色は血を想起させ、「貴婦人」たちの燃えさかる復讐心や獰猛さを印象づけます。フィッシャーは自然の摂理(The Mother Nature)を「貴婦人」の像として血肉化させる試みにおいて、美と暴力を結びつけながら、真の女性らしさを模索しているといえるでしょう。

今回の個展では、フィッシャーが過去10年にもわたって蓄積してきた私的な「フォト・アーカイブ」からの未発表作品と、新作のペインティングをご紹介します。アーティスト本人と、今回のキュレーター、アガサ・ワラによって選ばれた180枚もの写真作品が、ギャラリー空間全体を壁紙のように覆うインスタレーションとなって立ち現れます。下着を身につけ、自然を慈しむ「貴婦人」といったフィッシャー作品に共通する主題にとどまらず、自然そのものや身のまわりにある主題も今回の展示では取り上げられています。ドキュメンテーションとしての写真作品と、内なる世界への探求の場であるペインティングが互いに結びつくインスタレーションを、この機会に是非ご高覧ください。

メディア

スケジュール

2009年04月11日 ~ 2009年05月09日

オープニングパーティー 2009年04月11日18:00 から 20:00 まで

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