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「ポスタースタンプをご存知ですか?」展

ギャルリーヴィヴァン
終了しました
ポスタースタンプという言葉は、最近になって主として、ポスター愛好者によってつけられた言葉であり、日本でも、その全容を正確に表現する言葉はなく、あえてシールという言葉がその一端を負っています。つまり、その起源、用途としては、シールという言葉が使われていますが、その形が切手と全く同じ形をとっているためフランスでは、LES TIMBRES NON OFFICIELS (レ タンブル ノン オフィシエル)非公式切手とも呼ばれています。ドイツでは、1907年頃には、「REKLAME  MARKEN」〈広告スタンプ)といわれていました。

最初の公式切手は、イギリスで1840年に発行され、1845年にスイスのバーゼル、1847年にアメリカ、1849年にフランスで発行されました。ポスタースタンプの起源もおそらく、この切手と連動していると思われますが、定かな文献はなく、現存の古いコレクションは、1851年のごく初期の非常に重要なものからスタートしています。

公式切手と違うところは、その用途がもともとプロパガンダ広告を目的とした一般への情報媒体であったことです。最初は、非常に限られた範囲の用途であったものが、印刷技術の進歩と共にひろまってゆきますが、一説には、19世紀末、ドイツのある食料品会社が景品にこのスタンプを使ったところ、非常に人気が出たため、あらゆる業界で宣伝用にスタンプを作り始め、一大ブームになったといわれています。特に、印刷技術の進歩と共に、当時の有名な画家、グラフィックデザイナー、イラストレーターなどが、デザインすることにより、非常に美しいポスタースタンプが印刷されたことも大きな要因となっています。当然、この世紀末は、産業革命によう新製品輩出の時代であり、各企業は宣伝用のポスターに力をいれ、ポスターコレクターが一挙に増えた時代でもあります。

記念式典の際にも各種のスタンプが発行されましたが、当時の新しい宣伝媒体として、ポスター、ポストカード、ポスタースタンプが、同時に同じイメージで印刷され宣伝効果を高めました。このポスターとしても使われたスタンプについて、アメリカではポスター愛好者達により、ポスタースタンプというネーミングが使われるようになりました。

印刷技術がリト刷りからオフセットに変わってきた今もなお、アーチストによるイメージ重視の「アーチストスタンプ」等、その歴史は受け継がれています。

スケジュール

2009年5月11日(月)〜2009年5月22日(金)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
年末年始休館
入場料無料
会場ギャルリーヴィヴァン
http://www.g-vivant.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座2-11-4 富善ビル1F
アクセス東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅10番出口より徒歩1分、都営浅草線東銀座駅A8出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線東銀座駅A2出口より徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線・銀座線・日比谷線銀座駅A11出口より徒歩7分
電話番号03-5148-5051
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