ラットホール・ギャラリー フォローする
ラットホールギャラリーでは、5月22日(金) から7月5日(日) まで、北島敬三個展「Portraits」を開催いたします。1992年より始められた本シリーズは実に17年にわたり続けられています。被写体となる人物を8×10のカメラで、ある一定の期間をおいて繰り返し撮影し、現在ではモデルの数は300人以上、作品の総点数は2000点を超えています。今回はその中から3つのグループ作品、約14点が展示されます。
どの人物も白い背景、襟付きの白いシャツ姿、正面からの胸像という、同一の単純なルールに従って撮影されているこの「Portraits」の十数年間にわたって撮影された同一人物の写真を見ていると、奇妙な感覚に襲われてきます。例えばそれは、運転免許証の顔写真、あるいは録音された声など、確かに自分の顔であり声であるはずなのに、何かが違う、その違和感にも似た、いっそう深い困惑にとらわれます。これは、写真を見ることでしか体験できない感覚ではないでしょうか。北島の「Portraits」は、photography というものを初めて見た19 世紀の人々の驚きと恐れを、現代の私たちに思い出させてくれるはずです。
また、ラットホールギャラリーでは、展覧会開催に合わせ、北島敬三写真集『THE JOY OF PORTRAITS』を出版いたします。北島敬三のほぼ全ての仕事を網羅した全2 巻、函入り、総ページ数872 ページに及ぶ大著であり、これまであまり知られてこなかった北島の作品の全貌を見渡せるまたとない機会です。
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