石田紘一 「山襞の村物語 ―北上1963~73―」
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銀座ニコンサロンにて
メディア: 写真
作者が、岩手県北上山系の北部に位置する「安家(アッカ)」のことを新聞記事で知ったのは1963年のことで、学生の時であった。当時の日本はオリンピック開催に伴って経済発展期にあり、「日本のチベット」と呼ばれていた安家は、その対照的存在としてマスコミに話題となっていた。
当時の安家は電気もバスも通っておらず、僻地5級にランクされていた。日が沈むとランプに灯が点されて、薄暗い中で主食の稗とみそ汁、漬け物だけという質素な夕食が始まる。山間の地形では、米作はほとんどできず、畑で稗と野菜をつくり、自給自足の生活を営んでいた。
作者はこの暮らしの中に、日本の農村の原点を見る思いがした。ここで暮らしてゆくには、村人同士の深い絆が必要で、洗練された秩序、そして調和の取れた人間関係が築かれていた。作者はこの絆に魅了され、10年にわたって北上山系にある安家、山形村、八重畑村を訪れて、村人たちとの絆を深めることができた。本展で作者は、作者と村人に生まれた「絆」の意味を、時代を超えた今、改めて考えようとしている。モノクロ50点。
スケジュール
2009年06月24日 ~ 2009年07月07日
アーティスト
MyTAB コミュニティー
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