「フランス絵画の19世紀ー美をめぐる100年のドラマ」展

横浜美術館

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豊穣な成果をもたらしたフランス19世紀の絵画。この展覧会では新たな視点で、この100年を 捉え直してみたいと思います。

これまで19世紀フランス絵画といえば、ダヴィッドによって新古典主義が確立され、ドラクロワを旗手としてロマン主義が台頭し、クールベのレアリスム宣言に続いて、モネやルノワールたちによる印象派が誕生する、というように、革新的な動きの展開として紹介されてきました。しかし、実際はこうした新しい芸術運動の入れ替わりによってのみ進行していったわけではありません。当時画壇で主流を占めていたのは、これら前衛的な画家たちではなく、伝統を遵守するアカデミスムの画家たちだったのです。この展覧会の主眼は、これまで日本で紹介されることの少なかったフランス・アカデミスムの画家たちの魅力を本格的に紹介し、再評価していこうとする点にあります。重厚な歴史画や優美な裸体画は、古典的な絵画遺産が近代においても脈々と生き続けていたことを雄弁に物語っています。しかも、アカデミスムと前衛は、対立しつつも互いに関係を持ち、影響も与えあっており、その豊かで錯綜した全体こそが、新しい時代を切り開く19世紀フランス絵画史そのものだったのです。

まずダヴィッド、アングルらによって確立された新古典主義の美学が、いかに継承され、いかなる変容と開花を遂げていったのか、フランス・アカデミスム絵画を総括的に紹介していきます。さらに、ロマン主義、レアリスム、印象主義などの革新的な動向と密接に連動し、かつ対立を繰り返しながら、変貌していくその過程をたどっていきます。二つの流れが、互いに浸透しあい、反発しあいながら、19世紀フランス絵画という芳醇な世界を織り上げているのです。このようなこれまでにない新鮮な展望を日本の皆様にお見せできることは、真に私たち主催者の喜びとするところです。

島根県立美術館開館10周年、横浜美術館開館20周年および横浜開港150周年を記念して開催しますこの展覧会では、フランスを中心にアメリカ、スペイン、日本の約40の美術館の重要なコレクションから構成した約80点によって、19世紀フランス絵画の新たな魅力を味わっていただけることでしょう。

[画像:ジャン=オーギュスト=ドミニック・アングル & アレクサンドル・デゴッフ「パフォスのヴィーナス」、1852年頃、オルセー美術館 © Photo RMN/H.Lewandowski/digital file by DNPartcom]

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スケジュール

2009年06月12日 ~ 2009年08月31日

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Reviews

hemiol: (2009-09-05)

印象派前後で裸婦像の描き方が違っていて面白かったです。
http://hemiola.blog75.fc2.com/blog-entry-32.html

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