終了した展覧会・イベントです

青木淳 「夏休みの植物群」

TARO NASU
終了しました

アーティスト

青木淳
道に面した古い建物の脇を奥に進んで、扉を開けると、そのすぐ先に、まっすぐ下に向かう階段があって、 それを降り切った背の高い空間が、TARO NASUのギャラリーだ。町とはつながっているけれど、町の襞の奥深くにあって、 表の町とは別の世界が息づいているような感じがする。

その襞の奥は、普段、白い光の粒が均一に満ちている。しかし、時は夏休みの8月。 光は消され、きっと、暗闇が支配しているはずだ。そして、それもTARO NASU の空間のもうひとつ顔なのだ、と、 この空間をデザインしたぼくは思っている。

夏休み、TARO NASUという東神田の襞の奥、その暖かく湿っぽい暗闇のなかで起きていることを想像する。 たとえば、植物が、人知れず、独自の進化をとげている。暗闇という水で満ちた地下プールの底で、 重力が弱まって、粘菌類が、ふわふわと、肥大している。あたりを探る小さな光を獲得したツタ植物が、互いに互いを照らして出している。(青木淳)

今回の展覧会では上記のコンセプトにもとづき、青木淳のイマジネーションから生まれた「植物」の立体作品を展示します。

青木淳が自らのデザインした画廊スペースで自らの創造物を展示する、これは大好評を博したTARO NASU OSAKA での個展「taronasubambi」につぐ2度目の試みです。自らデザインした空間を読み解くこと。空間の新しさを発見すること。展示をかえるたびに変化していくギャラリー空間の、 そのとらえどころのない魅力そのものを呈示すること。オトナ版夏休みの宿題ともいえる、知的な遊び心いっぱいの企画です。

本展覧会では、3枚組平面作品連作に加えて、新作の立体作品群を展示する予定です。

なおこの展覧会は、ARCHITECT TOKYO 2009 プロジェクトの一環として開催されます。

スケジュール

2009年8月1日(土)〜2009年9月5日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
夏期休廊期間: 8月9日(日)-24日(月)

オープニングパーティー 2009年8月1日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1b出口より徒歩2分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩12分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅7番出口より徒歩13分
電話番号03-5786-6900
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します